はじめに
こんにちはテックリードのかどたみです。
昨年のアドベントカレンダーでプロダクトチームが行っている勉強会のリニューアルについて紹介しました。この記事から1年経過しましたが、提案者である私が育児休暇を取っている間も自然消滅することなく継続することができております!
途中で振り返りも実施し、更に内容をブラッシュアップしました。
今回はこの一年で行った勉強会の内容や振り返りの内容を紹介したいと思います。
この記事はエモーションテック Advent Calendar 2024の24日目の記事です。
開始当初の目的
本題に入る前に勉強会の目的をおさらいしておきます。
この勉強会のもともとの目的は以下の2点です。
- 普段のタスクをやりながら学ぶものではなくタスクになる前に知っている知識を増やす(こういうものが欲しいと言われてから慌てて学ぶのではなくビジネスサイドからの要望に「できますよ」と応えられるチームになる)
- 特定の知識に関して興味のある人、詳しい人が誰なのかをチームで共有する(質問すれば分かる人がわかる)
これを踏まえて振り返りの結果を見ていきましょう〜
振り返りで出た意見
私が育休から復帰し、期の変わり目であった今年の4月に振り返りを行いました。
ここで集まった良かった点としては以下のようなものが上がりました。
- 継続している事自体良いこと
- 知らない領域の話が聞けて勉強・刺激になる
- 発表の内容や仕方が様々で発表者の人となりを知ることができる
- 発表の経験が浅いので良い経験になっている
- 知見の幅が広がった気がする
一度消滅しているからこそ、継続していることをポジティブに捉えてくれている方は多かったです。一人で学習しているだけではどうしても限界があるので、知見が広がっていたり、刺激になっているという意見も大変嬉しいですね。この勉強会ではバックエンド・フロントエンド・SRE・QAと様々な職域のメンバーが参加していますが、そういった垣根を超えて話が聞けるのは個人的にも面白い場だなと思っています。
では逆に改善点はどうでしょうか。以下のようなものが上がりました。
- 業務との繋がりが弱かったかも
- 内容だけでなく発表資料や発表の仕方にもフィードバックがあると良いかも
- いろんな職域の人がいるので深ぼったテーマが選びにくい
- 違う領域の内容はわかりにくい、ハードルが高く感じる
- 質問やフリートークの時間が少ない
- 参加者を増やすきっかけがない
目的である「タスクになる前に知っている知識を増やす」を意識して業務とのつながりに課題を感じているメンバーが多くいました。意識してくれるのはとても嬉しいですが、作るべきものは会社や市場の状況によって変わるのでなかなか難しい問題ではありますね。他の課題は良い点と衝突する部分もあり、面白い結果となりました。
目的の1つの「特定の知識に関して興味のある人、詳しい人が誰なのかをチームで共有する」が達成できるので気を使わずにディープな内容を話しても良いのかなと個人的には思っています。
振り返りを経て
振り返るだけでは何も意味がないので、以下の改善をしました。
- 会の時間を1.5倍に拡張
- 発表のスライドや伝え方についてフィードバックをする
- 過去の発表内容を誰もが見られるようにしてSlackで参加を促す
時間を増やしたことでかなり質問や雑談が増えました。さらにスライドの内容にも言及する回もあり、マネージャーがタイトルからダメ出しを受けている場面がとても面白く、さらに和気あいあいとした勉強会となったかなと思います。
参加者は振り返り以降増えてはいないので継続課題とします。
発表内容に関する改善は各自が意識することとしましたが、今年の内容は業務と関係が強いものやかなり専門性の高いものが増えてきた気がします。どのような発表が行われたか簡単に一部を紹介します。
- DDoS攻撃とその対策
- 人類がたどり着いたユーティリティファースト CSS の世界
- プロパティベーステスト練習帳
- しろくまを仲間につけてみる - 僕とPolarsの夏
- Lefthook: チームのコードを叩き直す
- BigQuery と仲良くなろう
- SQLの問題点について(SQL Has Problems. We Can Fix Them: Pipe Syntax In SQLの紹介)
- 脆弱性診断の手順の話
気になるものはありますか?実務に生かせる内容も今年は多かったと思います。来年も目的を忘れずに勉強会を続けていきます。
おわりに
いかがだったでしょうか?日々のタスクをこなすだけでなく定期的なインプット・アウトプットもチーム全体で行っていく文化が根づいています。ただやっている内容を繰り返すだけでなくこういう取り組みも振り返りをして改善できるチームであることは本当にありがたく心強いです。また来年も新たな改善をしてよい勉強会を続け、プロダクトづくりに活かしていきたいと思います。
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