EmotionTechテックブログ

株式会社エモーションテックのProduct Teamのメンバーが、日々の取り組みや技術的なことを発信していくブログです。

テスト管理を始めてみた

はじめに

こんにちは、QAチームのもときです。 私は正社員1人目のQAエンジニアとして2022年の末にエモーションテックに参入しました。 本記事では、入社後半年間にやったQA活動について紹介します。

QAエンジニアとは?

「QAエンジニア」という言葉に耳慣れない方々もいらっしゃるかもしれないので、軽く説明を。 QAエンジニアの「QA」とは、 Quality Assurance = 品質保証の略で QAエンジニアは品質保証のために活動するエンジニアです。

「テスター(テストエンジニア)と何が違うの?」 と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。 テスターはテスト実施がメインの業務になりますが、QAエンジニアは、テスト実施以外にも テスト計画、テスト管理や品質改善の提案なども業務で行います (※この辺りの解釈、定義は会社、組織によって異なります) 。私自身、「テストを実施すること」だけでなく 製品、サービスの品質向上に努められるように 視野を広く持ち、ユーザー第一の視点を考えながら 色々な業務に取り組んでいます。

テストの状況

参入直後、既存サービス、開発中のサービスのテストの状況について説明を受けました。 テスト活動(QA活動)が不十分で 「テストが十分である」 「品質担保できている」 と言えない状況、というのが第一印象でした。 私が一番気になったのは、テストケースの管理ができていないことでした。 テスト実施の証跡も残せていないのでどこまでテストしたか テストしていないかも全く分からない状況でした。 それもあってか、テスト活動のPDCAのサイクルが充分に回せていないと痛感しました。

まず始めたこと

この状況で、テスト管理を始めてみました。 まずはテスト管理ツール(TestRail)を使用して、テストケースの管理を始めてみました。 テストケースの作成、継続的なメンテナンス、テスト実施時の記録などなど 作業工数が増加するのは目に見えていて 「導入は上手く進むのだろうか?」 「反発は無いだろうか……?」 と、不安に感じていましたが、開発エンジニアの方々の協力もあり導入はスムーズにいきました。 導入がスムーズに進んだ理由は色々あると思いますが、一番の理由はテストの必要性について 開発エンジニアの方々が理解していて、協力姿勢があったからだと思います。

テスト管理を始めた結果

テスト管理を始めるようになって数ヶ月が経ちました。 「まずはテストケースを一元管理したい」と言うことでしたが これにより色々と良い効果が有りましたので、列挙します。

  • テストケースの一元管理
    • テストケースを再利用することができ、新規作成する工数が削減しました。
  • レビューする文化の定着
    • テスト実施の際に、開発エンジニアとQAエンジニアとでレビューする文化が生まれました。
  • 修正箇所の認識の齟齬が低減
    • レビューをすることで、影響範囲の認識の齟齬が無くなった。
    • 不安な箇所を追加でテストし、品質が担保できていることの確認を実施。
  • バグ分析が可能な環境の整備
    • テスト結果も一元管理できることにより、バグ分析ができる環境が整い、バグ分析を実施。
    • 開発エンジニアに対して、バグの偏在箇所を共有し、実装時の注意喚起に繋げられました。

おわりに

テスト活動の改善は、まだまだ始まったばかりで 他にもやりたいことがあります。 性能試験、脆弱性診断の実施、 テストの自動化、バグ分析の定例化などなど 品質向上に繋がる業務はまだまだ沢山有ります。

短期間のうちに、テスト管理を始めることができたのは 前述の通り「チーム内での協力体制があった」ということ以外に 「挑戦する姿勢を大切にする」文化がエモーションテック内にあったのも 大きく影響していると思います。 そのため、「失敗を恐れずまず始めてみよう!」という 意欲が湧いてきて、行動にすぐ移せたと感じています。

弊社の文化やサービスの開発に興味のある方 QA活動の改善、品質の向上に興味のある方は ぜひ採用ページからご応募をお願いします。

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