EmotionTechテックブログ

株式会社Emotion Techのプロダクト開発部のメンバーが、日々の取り組みや技術的なことを発信していくブログです。

社長と社内ラジオをやっている話

f:id:emotion-tech:20210708130448p:plain

はじめに

こんにちは、テックリードのかどたみです。

エンジニアの皆さんはエンジニア以外の従業員に業務内容を理解していただくために取り組まれていることはありますか?私は取り組みの1つとしてタイトルの通り社長と二人で技術的内容に関してZoomのレコーディング機能でラジオ収録を行い、Slackで社内に公開しています。

この記事では、なぜこのような取り組みを行うに至ったのかの経緯や内容、その結果としてどのような良いことが起こったのかを紹介したいと思います。

ラジオが始まった経緯

課題の共有

エンジニア以外に業務内容の理解がされていないとどのような問題が発生するでしょうか?

  • コミュニケーションコストが高くなる
  • 認識の齟齬が生まれる

その結果、技術組織の生産性(情報処理能力)を下げる要因につながるかと思います。

弊社はIT企業ではあるものの経営陣にIT出身者が不在な時期があり適切なプロダクトへの理解を伝えることができないため、「技術的負債」、「システム運用保守」等の表面的な機能から見ることができないものが認識できず、どうしても新機能開発や見た目の改善といったわかりやすいタスクが優先されてきてしまった過去があります。その結果、適切なタイミングでのセキュリティ対応が遅延したり、パフォーマンス劣化が発生したりするとともに、それらの問題に対処している間のユーザ価値の高い機能のリリースが遅延、社内からの不満の増加、エンジニアの離職、結果として開発速度が低下していく悪い循環が発生し始めていました。

入社してすぐにこれらの問題に危機感を持ち、当時プロダクトチームの責任者であった社長に対してプロダクトの状況やリスクについて説明する場を設け、以下のことを共有しました。

  • IT知識、特にソフトウェア技術を中心とした知識の説明
  • 現状のシステムの状況
  • プロダクト課題を解決しないことによる具体的なリスク
  • 時事的な事柄を含めた損害例

ただし、一方的な意見の押し付けではいけないことは理解しており、自分が会社をどのように理解しているか、会社の財務知識を認識していないといった自分のスキルを明らかにしつつ、ビジネスチャンスや調達や上場準備も含め総合的な判断をして最終的に決定してほしいということを強調して伝えました。

その結果、システム保守運用、課題の認識がなされ、課題への対応の工数の割当ての許可を頂き、定期的な経過報告をすることになりました。

社長のIT勉強会

経過報告は月2回、新たに発見されたシステムの問題の報告や開発部運営に関する相談と対応結果についての共有を主に行っていました。しかし、最初に見つかっていた課題はすべて話してしまったので、回を重ねるごとに最初に比べるとかなりコンパクトな会になりました。そんな中、突然社長からビジネスチャンスや新機能の提案に役立てるために、話題になっているIT技術に関して教えてほしいという打診があり、機械学習や仮想通貨など世間を賑わせているIT技術の説明を残りの時間でやることに、、、!

そしてラジオ化!!!

二人きりの報告会を細々と続けていたのですが、エンジニアリングの理解が進むのが社長のみというこの状況では最初に挙げた課題はあまり解決されていないことに気が付きました。社長個人に対しては課題が解決し、工数をもらえたり、システム面も総合した多角的な判断をしてもらえるようになりましたが、他の部門の仲間たちに対しては特に動けていませんでした。

何かしなければとは思いつつ、打ち手が思いつかない中、社内で「えもてくラジオ」という企画が始まります。これは社員紹介のため、MCと社員が対話した内容を録音しSlackで社内に公開する施策なのですが、これと同じように普段のIT勉強会を録音して社内に公開すればいいのでは?と雑に提案してみたところ社長にノリノリで賛同していただけたので社内ラジオとしてIT勉強会が開始されました。

どんなことしゃべってるの?

基本的に社長がビジネス的に気になっているものがあれば、わかりやすく説明するというのが主です。今までやってきたものでは

など現段階では事業に関連しない内容も含まれています。

その他にも開発についての理解を深めてもらいたいという意図のもと

  • システム障害について
  • プログラマーの思考回路
  • 情報漏洩事故やセキュリティ

といった内容についても噛み砕いて説明をしています。

もちろん、専門用語は基本的に使わずエンジニアではない職種の方が理解できるような説明を心がけています。公開するたびに疑問点や体験談などをコメント頂き、社内でのエンジニアの業務理解だったり、IT知識の向上に少しは貢献できているのかなと思います。

取り組んでみてよかったこと

ラジオをやることで社長はもちろん他の部門の仲間たちからもエンジニアの働き方、考え方に興味を持ってもらえているのは素直に嬉しいですし、セキュリティ対応やインフラの保守など縁の下の力持ち的な業務が必要であることやそれらに工数を割くことへの理解も前よりも得られてきたので良かったと思います。結果として、このブログでも紹介しているようなレガシー改善やインフラ改善、テストの充足にもつながり、健全なプロダクト開発ができるようになり、お客様への還元がどんどん進められていると思います。

また、当然のことではありますが、エンジニアにとって当たり前の知識はエンジニアにしか通用しません。理解しようとしていなかったり、蔑ろにしているわけではなく、そもそも知る由もないことのほうが多いと思います。なので、エンジニア側から発信をし、対話をしていくことの重要性は改めて実感できました。

あとは完全に私の個人的なことですが、ラジオについて様々な意見をもらえるようになったことで、それ以外の意見を聞いたり、イベントを開催する心理的安全性が高まったということもあります。このような提案をしても取り入ってもらえない環境も少なからずあると思いますが、しっかり向き合っていただけたこと、成功体験をさせていただけたことには本当に感謝です。

今後はエンジニアについて広めるだけでなく私自身が他の職種への理解を深めて、すべての人にとって心地の良く「イキイキ」と働ける会社となるような取り組みをしていきたいと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか? 今回は技術的な話ではなく、ちょっと変わった取り組みの話でした。

弊社は「すべての人々がイキイキと働ける世の中を創る」というミッションのもと事業を展開していますが、ミッションを達成するためには我々自身が「イキイキ」と働いていると自信をもって言えないといけないですし、「イキイキ」と働くためには職種を超えた相互理解や協調が重要だと思っています。

そのための課題は数多くあると思いますが、課題を認知してもただ悲観や批判をしているだけでは何も解決しないので、小さなことでも提案や発信をしてみると少しずつ「イキイキ」と働ける環境になっていくのではないでしょうか。

参考になるのかはわかりませんが、興味を持っていただけたら幸いです。

Emotion Techでは顧客体験、従業員体験の改善をサポートし、世の中の体験を変えるプロダクトを開発しています。プロダクトに興味のある方、エンジニアへの理解がある素晴らしい仲間たちと「イキイキ」と働けるチームでプロダクトをより良くしていきたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ採用ページからご応募をお願いいたします。

www.wantedly.com

www.wantedly.com

www.wantedly.com